北はアルプス山脈から南はアフリカからの熱風の吹くシチリア島まで南北に細長く海に囲まれた半島であるイタリア。
ワイン栽培においては非常に恵まれた国土を持ち、20の州全てでワインが生産されています。
それ故に地方ごとの地場品種もワインの種類も非常に多く、ワインの勉強を始める人がくじけそうになるのは大体イタリアかドイツ(←地名が難しい!)です。
ただ逆に言うとイタリア特有の主な品種を覚えてしまえば味の予想をし易いという一面もあります。
加えて北から南へ冷涼から温暖へと土地の気候もはっきりとしているのでワインの味わいもイメージし易いです。
例えば
北はピエモンテ州(アルプスの山麓)のネッビオーロ。“バローロ”や“バルバレスコ”に使われます。豊富なタンニンと酸、決して重いワインではないですが、一種の厳格さがあるワイン。熟成するとバラやスミレ、タバコなど複雑な芳香が出てきます。
イタリア全土で栽培される、サンジョヴェーゼ。特に有名なのは中部のトスカーナ州で作られる “キアンティ”。プルーンやラズベリーにスミレの香り、また特徴的な酸味があります。
南は、シチリア島で栽培されるネロダヴォラから作られるワインは濃くまろやかな果実味を持ち丸いタンニンンを持ちます。若干のスパイスのニュアンスも。
素材の味を生かした、シンプルな料理法の多いイタリア料理はやはり素材を大事にする日本料理との共通点も多く、イタリアワインは日本食にも合わせやすいと言われています。
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